昭和48(オ)910 生糸清算取引清算金請求

裁判年月日・裁判所
昭和49年7月19日 最高裁判所第二小法廷 判決 棄却 福岡高等裁判所 昭和46(ネ)716
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【DRY-RUN】主    文      本件上告を棄却する。      上告費用は上告人の負担とする。          理    由  上告代理人国府敏男の上告理由について。  原審の適法に確定した事実関係のもとに

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判決文本文1,480 文字)

主    文      本件上告を棄却する。      上告費用は上告人の負担とする。          理    由  上告代理人国府敏男の上告理由について。  原審の適法に確定した事実関係のもとにおいては、上告人と被上告人との間に本 件商品取引委託契約が成立したものとする原審の認定判断は、正当として是認する ことができる。なお、原判決(その引用する第一審判決を含む。以下同じ。)は、 右契約の締結につき被上告人の外務員が上告人又は被上告人を代理したものと認定 したわけではないから、原判決が民法一〇八条又は商品取引所法九一条の二の解釈 適用を誤つたことをいう所論は、その前提を欠く。  ところで、所論は、原判決が、本件商品取引委託契約につき、商品取引所法九一 条一項、九四条一項一号、九六条一項、九七条一項にいずれも違反する事実を認め ながら、右契約の効力に影響がないと判断したことの違法をいう。よつて案ずるに、 商品取引員が商品取引所法九一条一項に違反して営業所以外の場所で取引の委託を 受けても、同条項は商品取引員に対する訓示的規定たるにすぎないと解せられるか ら、右違反は、契約の効力を左右するものではない。次に、商品取引員が新規の委 託者から取引の委託を受けるにあたつて、同法九六条一項に依拠する受託契約準則 の定めるところにより準則(書面)を委託者に交付せず、かつ、委託者から準則に したがつて契約することを承諾する旨の書面または契約書を徴収しなかつたとして も、その契約の効力に影響を及ぼさないことは当裁判所の判例とするところであり (昭和三九年(オ)第一〇四一号同四一年一〇月六日第一小法廷判決・裁判集民事 八四号五三三頁参照)、また、商品取引員が取引の受託につき委託者から同法九七 条一項所定の委託証拠金を徴収しなかつたことは、その契約の効力に消長をきたさ - 1 - ないこと 第一小法廷判決・裁判集民事 八四号五三三頁参照)、また、商品取引員が取引の受託につき委託者から同法九七 条一項所定の委託証拠金を徴収しなかつたことは、その契約の効力に消長をきたさ - 1 - ないことも当裁判所の判例とするところである(昭和四一年(オ)第一四一七号同 四二年九月二九日第二小法廷判決・裁判集民事八八号六二三頁参照)。更に、商品 取引員が同法九四条一項一号に違反して不当な委託勧誘をなし、それによつて顧客 との間に取引委託契約が行われた場合であつても、右契約が商品取引に経験のある 顧客の自由な判断ないし意思決定のもとに行われたときは、なんら公序良俗に反す るところはなく、契約の効力に影響がないものというべきである。よつて、原審の 確定した事実関係のもとにおいては、被上告人に同法九一条一項、九四条一項一号、 九六条一項、九七条一項に違反する事実があつても、いまだもつて本件取引委託契 約の効力に消長をきたすものではないとする原審の判断は、正当として是認するこ とができる。  原判決に所論の違法はなく、論旨は採用することができない。  よつて、民訴法四〇一条、九五条、八九条に従い、裁判官全員一致の意見で、主 文のとおり判決する。      最高裁判所第二小法廷          裁判長裁判官    小   川   信   雄             裁判官    岡   原   昌   男             裁判官    大   塚   喜 一 郎             裁判官    吉   田       豊 - 2 -

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