昭和31(ラ)35 競落許可決定に対する即時抗告事件

裁判年月日・裁判所
昭和31年4月30日 福岡高等裁判所 棄却
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【DRY-RUN】主    文      本件抗告を棄却する。      抗告費用は抗告人の負担とする。          理    由  抗告代理人の抗告理由は別紙抗告人の提出した抗告状の抗告理由欄記載のとおり であ

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判決文本文1,023 文字)

主    文      本件抗告を棄却する。      抗告費用は抗告人の負担とする。          理    由  抗告代理人の抗告理由は別紙抗告人の提出した抗告状の抗告理由欄記載のとおり である。  抗告代理人は、昭和二十九年二月十日債務者の一人である未成年者Aの先代Bが 妻CとAの親権者を養父Bと定め協議離婚をしたので、爾来Aは同人のみの親権に 服してきたが、右養父(且つ実父)が同年十一月四日死亡したので、同人に親権を 行うものはなくなつた。もつとも前記Bは前記Cと離婚後Aの実母である抗告人D と婚姻したため、AはB、Dの嫡出子たる身分を取得したが養父母との間に依然養 親子関係が存在する以上抗告人DはBとの婚姻により当然Aの親権を取得するもの ではないから、DをAの親権者として本件強制競売の開始決定並びに競売期日の通 知をしたのは違法であり、本件競落許可決定は取消を免れないと主張するのである が、  論旨は結局、実親と養親とが婚姻した場合に子に対する親権は養親一人が行う か、或は養親と実親とが共同して行使するのかの問題に帰するのであるが、民法第 八百十八条第二項は子が実父母以外の者と養子縁組をするもつとも普通の場合に、 実父母よりも養親に親権を行使させる方が当事者の意思にも人情にも合致するもの <要旨>として定められたものであるから、実親と養親とが婚姻してその夫婦の許で 養育している場合に養親があるか</要旨>らというて、実親の親権を認めず、養親の みに親権を行使させるのは親子間の人情に反するばかりでなく子の利益の保護を全 うする所以でない。だから、この場合は民法第八百十八条第三項に則つて養親、実 親の共同行使を認むるものと解するのが相当である。したがつて、右婚姻により一 旦回復した実母の親権は爾後養父が死亡し(且つ離婚した養母が生存していると否 とを問わず)たか 百十八条第三項に則つて養親、実 親の共同行使を認むるものと解するのが相当である。したがつて、右婚姻により一 旦回復した実母の親権は爾後養父が死亡し(且つ離婚した養母が生存していると否 とを問わず)たからといつて消滅するものではない。実母たる抗告人が親権者でな いことを前提とする抗告人の主張は理由がない。  よつて、抗告費用につき民事訴訟浅第八十九条を適用し、主文のとおり決定する  (裁判長裁判官 桑原国朝 裁判官 二階信一 裁判官 秦亘)

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