昭和29(オ)62 和解無効確認、土地引渡、同反訴請求

裁判年月日・裁判所
昭和31年3月30日 最高裁判所第二小法廷 判決 棄却 仙台高等裁判所 秋田支部
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【DRY-RUN】主    文      本件上告を棄却する。      上告費用は上告人の負担とする。          理    由  上告代理人鍛治利一の上告理由第四点(前の部分)について。  裁判上の和解は、そ

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判決文本文1,130 文字)

主    文      本件上告を棄却する。      上告費用は上告人の負担とする。          理    由  上告代理人鍛治利一の上告理由第四点(前の部分)について。  裁判上の和解は、その効力こそ確定判決と同視されるけれども、その実体は、当 事者の私法上の契約であつて契約に存する瑕疵のため当然無効の場合もあるのであ るから、その有効無効は、和解調書の文言のみに拘泥せず一般法律行為の解釈の基 準に従つてこれを判定すべきものである。本件において、所論(イ)乃至(ト)の 点についての上告人の主張は、原審の認めなかつたところであり、従つて所論和解 条項中、一の赤斜線の箇所、二の赤斜線の箇所を除いた他の部分及び三の黒斜線の 箇所は、いずれも特定することができないばかりでなく、本件和解は、実地につい ても特定し得ないものであり、又、内容の点においても被上告人には判つていなか つたというのであるから、本件和解の目的物は確定し得ないこととなつて、私法上 の和解契約は、これを無効とせざるを得ないものといわなければならない。論旨は、 なお、債務名義として強制執行ができるかどうかということは、和解契約の成否と は関係がないというけれども、本件の和解は、執行ができないから無効なのではな く特定し得ないから無効なのであり、その結果執行もできなくなるに過ぎないので ある。されば原審の判断は正当であり、論旨は、いずれも採用することができない。  上告代理人加藤定蔵の上告理由第一点について。  論旨中、本件和解契約の効力に関する所論の理由ないことは、鍛治利一の上告理 由第四点(前の部分)に対して説示したとおりである。  その他の論旨は「最高裁判所における民事上告事件の審判の特例に関する法律」 (昭和二五年五月四日法律一三八号)一号乃至三号のいずれにも該当せず、又同法 - 1 - にいわゆる「 説示したとおりである。  その他の論旨は「最高裁判所における民事上告事件の審判の特例に関する法律」 (昭和二五年五月四日法律一三八号)一号乃至三号のいずれにも該当せず、又同法 - 1 - にいわゆる「法令の解釈に関する重要な主張を含む」ものと認められない。  よつて、民訴四〇一条、九五条、八九条に従い、裁判官全員の一致で、主文のと おり判決する。      最高裁判所第二小法廷          裁判長裁判官    小   谷   勝   重             裁判官    藤   田   八   郎             裁判官    谷   村   唯 一 郎             裁判官    池   田       克 - 2 -

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